2015年1月、「三鷹の森ジブリ美術館」の、その館内BGM用、展示室用BGMとして作曲、寄与された楽曲。

久石の作家人生の中でも初のホーリー・ミニマリズム作品として書かれたこの曲は、極めてシンプルな3和音を基調とし、極限まで切りつめられた最小限の要素で構成されている。

戦後70年目にあたり「鎮魂 〜 祈り」として、位置づけられたこの楽曲。「久石譲&ワールド・ドリーム・オーケストラ 2015」では、核をなすピアノに加え、チューブラベルズ、弦楽合奏が加えられた。

2009年に作曲し宮崎駿監督へ贈ったピアノソロ楽曲。

この楽曲は三鷹の森ジブリ美術館オリジナルBGMという形で親しまれてきた作品であり、これまで久石 譲のコンサートのアンコールなど特別な機会にしか演奏されてこなかった。

「ラ・ド♯・ミ」という三和音から生まれた分散和音の波が、繰り返しを重ねながら少しずつ変化を遂げていく。この「少しずつ」という要素が、実はミニマルミュージック（最小限）ということに他ならない。

アルバム『Minima_Rhythm II』収録